社会福祉法人蘇生会 救護施設 野坂の浦荘

事業報告

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♦基本目標に対して

1 健康で明るい「生き甲斐づくり」

新型コロナウイルス感染症により、2度のクラスターが発生した。感染(疑い)者発生時からの初動対応に遅れが出ないよう、BCP(事業継続計画)をその都度見直し、クラスター拡大防止と入所者のQOL(生活の質)の維持に努めた。その中でも高齢化・介護の重度化に伴い、感染者への対応の在り方や介助する職員の健康管理等の新たな課題が残った。日常生活では、各自のADL(日常生活動作)に合った作業や清掃活動、散歩、リハビリ等を通じ、心身の健康づくりに努めた。食生活に関してはセレクトメニューやバイキングを実施し、食に対しての楽しみを提供するとともに、健康状態を把握し随時食事形態を変えて対応した。また、日帰り旅行や選択レクリエーションは、全入所者が参加可能な内容を計画し実行、選択レクリエーションのグラウンドゴルフや人吉鉄道ミュージアム、日帰り旅行の通潤橋などは参加者から特に好評を得た。5年振りに民生委員交流会、老人クラブ交流会、地域住民や関係機関を招待しての運動会を再開する事ができた。内向的だった日常生活を元の生活環境に戻すことで、コロナ禍前の遣り甲斐や良い高揚感をもたらした。

 

2 入所者個別支援の向上

高齢化が進み老化現象や様々な疾病が顕著に現れ、徘徊や転倒、入退院の繰り返しが増え、医療機関との連携や職務間での統一した支援に努めた。一方で、活動レベルの高い入所者には、各自の目標に合った活動内容を提案し日々の支援にあたった。

自立を望む者には、福祉事務所や家族と相談し、退所した後のサポートを具体化し実現に向け取り組んだ。

令和6年度は、基本的な生活習慣を身につける事や衛生的な生活環境を目指したが、個人差が目立ち満足のいく結果には及ばなかった。令和7年度に引き続き取り組む。

3 入所者地域移行の促進

令和6年度は2名が自宅へ戻った。内1名は本人の強い自立心があり家族の承諾を得た。退所後の生活設計は具体化できなかったが、福祉事務所と連携し今後の支援を継続していく。また居宅生活訓練事業については、調理や買い物、交通機関、金融機関の利用方法等について、対象者の障害状況に応じ訓練した。自分本位の思考が強く社会生活を営む上で重要なコミュニケーションが上手くとれない、病的窃盗といった人間関係の構築や障害・疾病への理解不足といった理由から、地域移行には繋がらなかった。

 

4 地域福祉への役割

生活困窮世帯、被保護世帯の児童・生徒への弁当の提供は継続して行った。生徒の大学進学を通して、生き生きとした姿を目の当たりにしたことで、より一層、本事業の意味を実感した。相談事業については続き家族へ働きかけているが、支援内容は具体化していない。

地域の高齢者世帯への給食サービスについては、年間提供数が前年度よりも1000食以上増え、高齢者の食事の安定と安心な生活に寄与できた。

情報開示の点では、年2回の広報誌発行の他に、インスタグラムで施設内の雰囲気を定期的に発信し、地域や施設関係者以外にも「見える化」をアピールできた。

 

5 職員の資質向上

全国救護施設協議会、九州地区救護施設協議会、熊本県救護施設協議会が主催する研修会においては、各部署から参加し多くの職員に研修の機会を設けられた。更に九州地区救護施設協議会主催の研修において、地域貢献活動の取り組みを発表した。

施設内研修においては、外部講師による職員のメンタルヘルスケアを行った。またアンガーマネジメントや介護技術に関する研修を行い、より良い人間関係の構築や安全な支援に繋げる視点を身につける事ができた。

6.運営費の効果的活用と適正な経理事務

施設内設備の不備、故障箇所の優先順位を熟考し修繕を行い、安全性と生活の質を維持する事に努めた。

数年難航していた施設移転に関しては、用地購入に漕ぎつけ入所者の安全な生活に向け前進した。全国救護施設協議会、九州地区救護施設協議会、熊本県救護施設協議会が主催する研修会においては、各部署から参加し多くの職員に研修の機会を設けられた。更に九州地区救護施設協議会主催の研修において、地域貢献活動の取り組みを発表した。

施設内研修においては、外部講師による職員のメンタルヘルスケアを行った。またアンガーマネジメントや介護技術に関する研修を行い、より良い人間関係の構築や安全な支援に繋げる視点を身につける事ができた。

6.運営費の効果的活用と適正な経理事務

施設内設備の不備、故障箇所の優先順位を熟考し修繕を行い、安全性と生活の質を維持する事に努めた。

数年難航していた施設移転に関しては、用地購入に漕ぎつけ入所者の安全な生活に向け前進した。

 

6 運営費の効果的活用と適正な経理事務

施設移転に関し地域交流や、地域貢献事業の実現を目指し、地域住民の方々の理解と支援を得ることが喫緊の課題として継続している。複数箇所で不備、故障が頻発するようになった。安全性と生活の質を維持していくため、運営費の効果的な活用を検討し安全及び安心な生活に繋げる事ができた。

 

7 その他

 

(1)防災について

入所者の高齢化及び重度化に備え、避難訓練毎に自衛消防組織体制を見直し実状に合った内容に配慮した。

(2)施設内リスク管理について

①入所者の転倒が多く見受けられ、ヒヤリハットの4割近くを占め、骨折に繋がったケースもあった。大半は基礎体力の衰え、骨密度の低下が原因。また中には徘徊により荘外で発見されたケースもあった。普段から入所者の行動観察が大切になっている。

②服薬管理に関しては、誤薬投与、落薬があった。事あるごとに注意点や対策を練っているが後を絶えない。原因としては「思い込み」が多く見受けられる。医療的にも命に関わることを常に意識して、緊張感をもってあたらねばならないと反省し改善を重ねていく。

③ガソリンを誤飲する重大事故が発生した。対応の遅れで命を落とした事例もあることから、早急な医療的処置で対応した。また、入所者個々の行動にも目配りの重要性を再認識した。

④感染症発生時に即対応できるよう、マニュアルの見直し、ガウンテクニック等の研修を行った。都度問題点を洗い出しブラッシュアップを図った。

 

 

令和6年度 入所者の状況(令和7年3月31日現在)
[男性:30名、女性:21名、合計:51名]

平均年齢 全体68.8歳  (男性 67.2歳・女性 71.1歳)
在所期間 全体10年10月(男性8年10月・女性13年8月)

入退所状況(令和5年度・令和6年度)

 令和5度  令和6年度
 入所 退所 入所 退所
自宅・AP 3 自宅・AP 2 自宅・AP 4 自宅・AP 2
他施設 1 他施設 1 他施設 0 他施設 2
病院 3 入院 3 病院 3 入院 1
その他 0 死亡 4 その他 0 死亡 1
合計 7 合計 10 合計 7 合計 6

 

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