入所の個別支援方針
入所者が個人の人格を尊重され、健康で文化的な生活水準が維持されること。また、高齢者の増加に伴い、疾病の予防対策に万全を尽くすこと。
個別支援計画
入所の健康管理
身体障害者、精神障害者、知的障害者、その他障害に応じてきめ細かく配慮し、心のふれあいを大切にします。
- 嘱託医による健康診断を実施し、潜在的な疾病の予防に努めます。
- 町主催の特定健康診査・後期高齢者健診、並びにガン検診を実施し、
生活習慣病全般の予防に努めます。 - 毎朝、体温測定及び冬場の手洗い・うがいの励行(朝・夜・外出・作業等から帰宅後)
- 体重・血圧の測定
月1回(病状に応じて回数を増やします)
外出等の前には、予め血圧、体温、脈拍等などを測り体調のチェックをします。 - 薬の服用を確認します。
- リハビリの実施
高齢化、重度化の現象が顕著となっているため、個々の現況を的確に把握し、それに適応した機能回復訓練を行っています。
散歩(体力別に運動場(0.5km)、1km、2kmのコースに分ける) 散歩(昼食後・運動場)
器械による運動
赤外線及び干渉低周波治療
ラジオ体操(朝・昼1日2回)
歩行訓練
外気浴(昼食後)
足浴(入浴日以外)
食前の嚥下体操
食事
家庭的で暖かみの有る食事作りに取り組みます。又、“食べることの楽しみ”について考慮しながら健康保持に努めます。
- 行事や、毎食事の楽しい雰囲気作りを心掛けます。
- 盛り付け等の時間の工夫により、適温に対する配慮をします。
- 嗜好調査・残食調査により嗜好の傾向を把握し、献立の内容を喫食者に好まれるように工夫します。
- 居室会食の実施により、家庭的な雰囲気の中で食事を楽しめるようにします。
- 入所者の身体状況に合わせて、ミキサー食、刻み食、粥食、糖尿病食、減塩食をとり入れます。
- 月4回のセレクトメニューや年3回のバイキングを実施します。
- 誤嚥予防として、食事前に体操を行います。
- 町内外の外食を実施します。
地域社会との交流
- 老人クラブとの交流会(5クラブ)
午前・シャッフルゴルフ、低床玉入れから選択してもらい入所者と合同のチーム編成で競技し採点します。
・ビンゴゲーム
午後・演芸会
カラオケ、踊り - 御立岬海水浴場一帯の清掃(5月)
- 町福祉スポーツ大会
- 当荘運動会への地域住民の招待
- 町文化祭
レクリエーション
- 花見遠足
- 旅行(身体能力に応じ3班に分け、無理のないスケジュールにします。)
- 救護施設交流会
- 魚釣り
- 夏祭り
- 町内外ショッピング(年2回)
- 外食
- 運動会
- 二社参り
- 誕生会
- 入所者互助会親睦会(職員がゲームや演芸の案を作成し、入所者の協力のもとに実行します)
- 選択レクリエーション(5~6種類の行事を企画し、その中で2種類までを選択し参加します)
- ふるさと訪問
クラブ活動
基本的な知識を得、物を作りあげた達成感を味わい、心身の健康を維持し老化防止に努めます。
- 生花 (月2回 華道師範による指導)
- 文化活動(学習・手芸・音楽を統合。生活支援員の中で部長・副部長を定めて企画実行します)
- スポーツ活動( 生活支援員の中で部長・副部長を定めて企画実行します。) 「生き甲斐」の観点から、クラブ活動以外にも自主的に趣味やリハビリに取り組み、午後のプログラムを構築し活性化します。
作業指導
(内容は入所者作業訓練に関する管理要項による)
- 作業により精神面での安定が得られ、社会適応や残存能力の開発、更に、生き甲斐の発見へと結びつくことを目的とします。
- 作業収益金は一般会計とし、作業参加者への現金の還元またはレクリエーション等の費用とします。
- 作業種目
農作業(柑橘類・蔬菜栽培)
道路除草
花壇の手入れ
ミニ園芸作業
日常生活支援
入所者の高齢化により、衛生面における生活支援の必要性が高まっているため、衛生的に十分配慮していきます。
- 清掃…居室や共用スペースは、生活支援員の支援のもとに毎日清掃します。
- 被服…下着は毎日、着替えます。
上着は寒暖に合わせて着脱します。
衣替えの時期には、生活支援員の支援のもとに行います。 - 洗濯… 毎日、生活支援員の支援のもとに洗濯係が行います。
雨天が続く場合は、乾燥機にかけます。
手洗い希望者は個人で行います。 - 寝具… 晴天の日は、乾燥と消毒を兼ねて日光に当てます。シーツは週1回洗濯し、汚れた人、失禁した人はその都度回数を増やします。
失禁に備えて布団の替えを準備します。 - 入浴… 週4回
夏期は入浴日以外は毎日シャワー。
失禁があった場合は、その都度清拭を行ないます。 - 整容等
洗顔… 自力で出来る可能性のある者については、時間がかかっても介助を控えるようにしています。
爪切り・耳掃除 …週1回。自分で出来ない者に対しては、生活支援員が行うようにしています。
入所者の安全管理
入所者、各個人の身体及び精神の安定状況を的確に把握し、職員相互のコミュニケーショ
ンや入所者とのコミュニケーションをよくとりあい、事故を未然に防ぐように努めます。
防災訓練の実施前月に役割別練習を行なうことにより、スムーズに消火・避難誘導が
できるようにします。また、風水害に対する防災訓練も実施します。
毎月第1木曜日を安全の日と決め、全施設内外の設備の点検を行ないます。
外部からの不審者に対する防止を講じます。
居宅生活訓練事業
- 家事・家庭管理
・食事の支度(メニューと材料を考える。自分で調理し食事をする。片付け、ゴミの処理を行なう。)
・ 買い物(材料を購入する。消費期限等の確認、金額の確認、日用品等の購入)
・ ゴミの分別の仕方(可燃物、不燃物、資源ごみの分別を学ぶ。ゴミの日の確認)
・ 部屋の掃除、整理整頓
・ 洗濯(洗濯機の使用法、洗濯干し場の利用、天候によっての取り込みも各自行なう。)
・ 調理器具、食器、食材の衛生管理(調理器具、食器の消毒を行ない食材の管理を行なう。) - 金銭管理
・現金の使い道を把握し管理をします。
・金融機関の利用の仕方、通帳、印鑑の管理
・月々の生活費、食費等の使用金額を理解し毎月の収支を把握します。 - 健康・服薬管理
・服薬の管理(毎日の服薬、管理場所の徹底)
・健康管理(規則正しい生活、体調管理と体力作り、体力維持を行ないます。)
・自身の疾病を理解し、食事療法等に取り組みます。 - 安全管理
・個室、共同スペースの戸締り・火の元の確認、管理を行ないます。
・喫煙所の徹底と管理
・非常時の対応、訓練を行ないます。
・貴重品(現金、通帳、印鑑等)の管理 - 身だしなみ・対人関係
・清潔保持(整容、衣類等、ベッド、布団等)
・季節、場所、時間にあった身だしなみの仕方を理解します。
・他者とのコミニュケーションの取り方、地域と関わり方を理解します。
・地域での行事等への参加を行います。
・迷惑行為への理解力を訓練する。 - 外出
・交通機関(バス、電車)の利用方法を理解する。
・外出先までの行き方、切符の買い方の訓練、実践を行います。
・外出時の行動距離と所要時間を把握し訓練、実践を行います。 - 就労支援
・外部事業所に出向き、出勤時間、作業時間等の規則を守り、作業に取り組む訓練を行います。
・他の訓練者とコミュニケーションを図り、職場での対人関係を模擬体験する。
・適正に合った職場や仕事を探す。