基本目標の具体策
【1】健康で明るい「生き甲斐づくり」
コロナ禍で制約を受ける中にあっても、感染予防対策を徹底し、創意工夫をすることで、各種のレクリエーションや行事を楽しみ、入所者の趣味とニーズに応じた各種のクラブ活動や生活必需品の購入に関する知識を養うためのショッピング等を行うことで、施設生活に潤いと明るさをもたらすように努めます。
又、能力に応じた農作業や清掃作業等により、健康で働く喜びが身体の機能の開発に繋がり、更に「生き甲斐」の発見に結びつくように支援します。
【2】入所者個別支援の向上
入所者の高齢化がすすむ中で、生活上に老化現象や疾病の増加が見られ、部分的要介護状況が増えつつあり、医療機関の利用も多くなっています。
入所者の日常生活の的確な把握に心がけ、適切な個別支援を図り、嘱託医や医療機関と緊密な連絡をとりながら、疾病の予防並びに早期発見に努める等、日常生活に於いてきめ細かな支援を行ないます。
又、入所者本位のサービス提供のため、個人情報の保護、苦情解決組織の充実及び福祉サービスの第三者評価受審のための整備を図り、サービスの質の向上に努めます。
さらに入所者の尊厳を図るため、入所者個々の生活歴、障害に理解を深め、虐待の未然防止、職員の資質向上を図っていきます。
【3】入所者地域移行の促進
入所者の要望と能力を勘案し、福祉事務所、家族、医療機関等の連絡・調整を行い、地域生活への円滑な移行を支援します。
【4】地域福祉への役割
地域福祉への役割として、町の委託を受けた高齢者世帯への給食サービスを行います。また、毎月の誕生会に併せて施設近隣の70歳以上で1人暮らしの方へ昼食を提供しています。
その他、広報誌の発行・ホームページを通じ、透明性と発信力を高めることで、地域住民の方々に施設の理解を深めてもらうと共に、より一層の地域貢献の拡充を目指します。さらに、地域の支援ネットワークとして機能するために、生活困窮者に向けた相談支援窓口業務を活用します。
【5】職員資質の向上
(職員研修)
- 施設外研修…オンラインによる研修を中心に、県社協、熊救協主催による研修の機会をはじめ、九州ブロック研修会、全国規模の研修会への参加の機会を与えます。
- 施設内研修…県、九州ブロック、全国規模の研修会に参加した者はその報告を行ないます。また、総務委員会を中心に職員各自でテーマを定め、それに基づき研究した結果を発表します。 (勤務態勢の確立)
- 生活支援員については、生活相談員の指導のもとに、コミュニケーションを強化させ、直接支援の向上に努めます。
- 看護師については、特に健康管理と保健衛生の分野で専門的な知識を活用し、入所者支援の向上に努めます。
- 調理職員については、栄養士の指導のもとに、主任調理員を中心として調理給食に当ると共に、高齢者世帯への給食サービス業務の配送に携わります。
- 職員は、職務別チーム間の連携を密にして、入所者個々について一貫した処遇の確保に努めます。
【6】運営費の効果的活用と適正な経理事務
前年に引き続き用地取得に臨み、施設整備計画を見直すと同時に入所者の安全で快適な生活が保障されるよう、老朽化した設備等の補修に留意します。措置費並びに利用者負担金収入を基にした運営費は、入所者支援に最も効果的に活かされなければなりません。総務委員会、業務推進委員会、業務管理委員会の各委員会設置により、新しい目線、発想での入所者の生活の楽しみと生活空間の充実を図ります。